ここではSamba 2.2日本語版のインストール方法について述べる。
先にあげたLinuxディストリビューションはすべて製品パッケージ管理機能としてRPM(Redhat Pakage Manager)を採用している。
そのためインストールは以下図2の手順で簡単に行える。(必ずrootになっておこなうこと)
他のディストリビューションでも以下の条件を満たしていればインストール可能かもしれない。
- Linux Kernelが2.4(もしくは2.2)
- glibcのバージョンが2.2以降
- rpmのバージョンが4以降
- (inetdでなく)xinetdがインストールされている。
- pamが採用されている
図2
自分のディストリビューション用のRPMを ftp://ftp.samba.gr.jp/pub/samba-jp/
からダウンロードする。
Red Hat 7.1の場合は Red Hat 7.2のものは使用できないので、Red Hat 7.1と互換性のあるMIRACLE LINUX V2.0のものを使用すると良い。
$ su - Password: ********** <-----rootのパスワードを入力 # rpm -Uvh samba-2.2*.rpm |
もし、エラーが出てしまったら、図3のようにすべてのSambaモジュールを削除してからインストールしてみて欲しい。
日本Sambaユーザ会で配布しているRPMは1つですべてのSambaモジュールが入るようになっている。
Sambaを削除する時は、/etcにあるsmb.conf , smbpasswd , smbusers , printerdefなどをバックアップしておこう。
図3
インストールされているSambaのパッケージをリストする
# rpm -qa | grep samba
表示されたものをすべて削除する
# rpm -e samba-swat Turbolinuxの場合は上記に加えて以下もsamba-commonの前に削除する必要がある。
# rpm -e samba-debugtools |
もし、先にあげたディストリビューション以外でRPM4ベースのものの場合はSRPMを再ビルドすることでインストール可能なRPMを作成することができる。
図4
# rpm --rebuild samba*.src.rpm |
新しいRPMが作成される場所もまたディストリビューションによって異なるのでメッセージをよく見てどこに作成されるか確認してから図2のコマンドを実行して欲しい。
例えば、Red Hat Linux 7.0の場合は、/usr/src/redhat/RPMS/i386/に作成される。
今回RPM3ベースのディストリビューン用のSRPMやRPMS用意していない。
これらやRPMに対応していないディストリビューションの場合、自分でSambaをソースからコンパイルすることで対応することは可能であるが、初心者には難しい上、解説にはかなりのページを費やすため今回は省略させて頂く。