Sambaの設定はsmb.confファイルに設定パラメータを記述することで行う。
このファイルは、/etc/samba/ディレクトリにある(Turbolinux 7のオリジナルSambaでは/etc/ ディレクトリにある。)
このファイルはviエディタやemacsで編集すればいいが、初心者にはかなり難解であり、経験者でもパラメータのスペルを忘れがちだ。
そうした人のためにSambaには標準でSWATというSamba Web管理ツールが同梱されている。これを使うとWebブラウザからSambaの設定や管理が可能になる。
SWATはhttpプロトコルでアクセスするが、SWAT単体ではサーバとして動かすことはできない。
かといってApacheなどのhttpdサーバにアドオンするものでもない。
SWATにはいくつかの起動方法があり、一般的な方法は以下である。
- inetd経由で起動
- xinetd経由で起動
- webmin経由で起動
- stunnel経由で起動
かつてはinetd経由の起動が多かったが、最近のディストリビューンではinetdの替わりにxinetdを採用するようになったため、Red Hat Linux 7.xやTurbolinux 7.0ではxinetd経由で起動する。
Mirale Linux V2.0もxinetd経由で起動可能であるが、セキュリティの観点から暗号化通信可能なwebmin経由の起動を標準設定・推奨している。
inetd,xinetd経由で使用する場合は、通信が暗号化されずrootのパスワードなどが他者から盗聴可能なのでファイアフォール内のイントラネット以外で使用することは推奨しない。
MIRACLE LINUX V2.0は標準でwebminからSWATを利用可能にしてあるが、Red Hat Linux / Turbolinux では標準で利用できないようになっている。
使用できるようにするには以下の2つのコマンドをrootで実行する。
# chkconfig swat on # service xinetd restart |
Turbolinuxはこれだけで使用できるようになるが、Red HatのオリジナルSambaの場合はリモートからのSWAT接続はできないので、/etc/xinetd.d/swatファイルの以下の行を削除することも推奨する。
only_host=localhost |
SWATの起動方法はWebブラウザから、Red Hat / Turbolinuxの場合 http://Sambaサーバ名:901/ でアクセスし、MIRACLE LINUX V2.0の場合は、https://Sambaサーバ名:10000/ で一旦Webminにログインしてからサーバメニューの中からSambaを探してSWATのアイコンからログインする。
xinetd経由もwebmin経由でも起動時に認証が必要なので、ユーザ名としてrootを、パスワードとしてrootのものを入力する。
図5
しかし、SWATはWindows版のMSIEかNetscapeで使用するようにして欲しい。