日本 Samba ユーザ会 (Samba Users Group Japan)
Samba 2.0.x 日本語版の特徴
Samba 2.0.x 日本語版の特徴
主な特徴は以下の通りです。
- SWAT (Samba Web 管理ツール)の国際化
- HTTP/1.1(RFC2616)で定義されている Accept-Language ヘッダの機能を用いて
SWAT が Web ブラウザに出力する言語を動的に変更する機能を組み込みました。
これにより、日本語ばかりでなく、ブラウザさえ対応していれば基本的にどんな言語でも表示させたり、
表示を切替えたりできるようになりました。
リリース2.0では、SWATの自動的に言語を切り替える機能の実装を、より移植性良くシンプルかつ堅牢なものとしました。
その結果、前回のリリースによせられたプラットホームに依存して複雑な設定が必要なことがある問題を解決しました。
- 各国語ドキュメントの同梱
- 英語以外の各国語のドキュメントを同梱して、SWAT から閲覧できるようにしています。
現在は、日本Sambaユーザ会で翻訳を行ったフルセットの日本語ドキュメントと、
サブセットの韓国語、中国語のドキュメントが同梱されています。
リリース2.0では、日本Sambaユーザ会ドキュメントMLの成果として、GPL2にて提供されており、
オリジナル配布に含まれるO'Reillyの書籍「Using Samba」の邦訳(一部)が含まれます。
- 日本語の機種依存文字や外字への対応
- ローマ数字や各種記号などの機種依存文字が利用可能になりました。
これまで、これらの文字の一部は Windows NTと Windows 95/98 の間で共有できない、サーバ側で文字化けを起こす、
などの問題がありました。
従来サーバ側のコード(coding system)としてシフトJIS以外を使用した場合、
Windowsの日本語機種依存文字が文字化けすることがありましたが、
リリース2.0では問題なく使用できるようになりました。
(従来のリリースでは、コーディングシステムに SJIS, CAP, HEX を選ぶことで外字に対応していました)。
リリース2.0では、新たな文字コードサポートとして、いわゆる3byte EUCおよびUTF-8に対応しております。
(* 3byte EUCとは、JIS X0212の文字セットをEUCの第3面に割り当てたもので、3バイトの表現となります。
この2つの文字コードセットは、ロケールとしてサポートされるプラットホームが限られます。
詳細は各OSのマニュアルなどをご参照ください。)
ただし、外字はその性格上、複数のクライアントで、おなじ字形を保証できませんので、ご注意下さい。
- 不具合の改修
- 日本Sambaユーザ会テクニカルMLの成果として、ツールの提供、バグの修正を実現しています。
主なものには、(国際化前の) SWAT から日本語の共有名を作成すると、文字化けするバグや、
delete user script がうまく動作しないバグ、継続行がうまく処理されないバグがあります。
リリース2.0では以下に示す改良を行っております
- 文字コード変換ルーチンの最適化
- smb.conf読み込みの高速化
- ディレクトリキャッシュの検索高速化
- HEX, CAPを使ったサーバでのオペレーションを支援するツールの提供
- Windows NT 4.0 上の Microsoft Office からサーバにある漢字を含む長いファイル名のファイルを開くとエラーになる問題の解決
(リリース1.3から)
- NetBIOS名にマルチバイト文字を用い、SambaがLMB/DMBとなった場合に、ブラウズリストが文字化けする問題の解決(リリース1.3から)
なお、変更点の詳細につきましては、Samba 日本語版リリースノートを参照してください。
現在様々なプラットフォームで動作確認を行っておりますが、充分ではありません。
みなさまの動作確認報告をお待ちしております。
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