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日本 Samba ユーザ会 (Samba Users Group Japan)
ブックレビュー「アンドキュメンテッド Microsoft ネットワーク」書籍「アンドキュメンテッド Microsoft ネットワーク」のブックレビュー記事の公開日本 Samba ユーザ会では、株式会社 翔泳社 様より頂きました書籍 「アンドキュメンテッド Microsoft ネットワーク」 を Samba-JP 会員にプレゼントしました。 以下に、当選された方より寄せられた感想などをレビュー記事として紹介いたします。 三隅和幸 様自分はこれまで製造業の設計者向けの CAE アプリケーションソフトの販売・ 保守および受託解析や解析ユーティリティシステム開発を手がけてきました。 インストールや各種設定・技術サポートではネットワークの知識が必要になるケースも発生しますが、 本書を手にされる殆どの方とは違ってネットワーク構築や管理は自分の本質的な業務ではありません (ですのでネットワーク障害については極端な話やっつけ仕事で「結果オーライ」なところがありました)。 現場では CAE ソフトの開発の経緯上 UNIX 版と Windows 版が混在して使用されています。 したがってネットワークも Unix と Windows が混在した環境が一般的です(余談になりますがこのような環境だからこそ samba の有用度も高いのですが、samba の存在すら知らない人が多いのが事実です)。 通常 CAE ソフトはネットワークライセンスで導入しますのでシステムのトラブルとしてもネットワーク絡み、特に名前解決に関するものが多いようです。 本書は Windows のネットワーク上の他のマシンの認識と認証機構の仕組みについてパケットキャプチャ検証実験をもとに説明されています。 自分のようななんちゃって管理者ではなく正真正銘の管理者の方にとっては、 このようなパケットキャプチャの活用方法は直接的にも間接的にも実務で役に立つのではと思います。 自分としてはこれまで読んできた書籍では釈然としなかった名前解決やブラウジング機能についてわかりやすくまとめられているのが非常に有り難かったです。 自分が関心を持っている Windows ネットワークと Samba・ファイアウォールについても付録で触れられていましたが、望むらくはこれらは付録ではなく章をおこしてもう少し説明を加えてほしい。 基本的には今まで本格的に Windows ネットワークそのものにタッチしてきた経験がないので 本書を読んでもピンとこない箇所があったのは否めません(やはりリソースキットの内容理解は前提条件か?)。 CAE ベンダーも解析関連だけでなくシステム全体のパフォーマンスも含めた質の高い技術サポートを要求されているし、ソフトも UNIX 版が Windows 版にリプレースされるようになっているので本書の内容を押さえる必要性は高くなるでしょう。 これを契機にWindowsネットワークについて本格的に勉強してみます。 |